平成28年5月5日 上一乗寺 氏子祭(神幸祭)

氏子・宮座に伝承された古式に則って、上一乗寺地区(一乗寺の東側地域)氏子祭が5月5日の午後に執り行われました。
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神輿担ぎの有志による「鐶(かん)まわし」が境内に到着した後、午後12時30分より氏子祭の始まりの儀式である奉幣式(ほうへいしき)が御本殿にて執り行われます。この奉幣式が行われる約20分間に渡り、御本殿での前では日々稽古が重ねられた宮座下座による奉幣太鼓、鉦の奉納がなされます。

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神事列書が読み上げられ、社旗に続き、三基の剣鉾から順番に巡行路に向け出発します。裃(かみしも)を着装した宮座下座の座員は巡行中太鼓と鉦を奏します。

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伝統の八角形の本神輿は、江戸時代、坂本の山王日吉大社より一乗寺村の神輿舁きの長年の奉仕に対し譲り受けたものとも伝わります。数年前に新調された白棒(担ぎ棒)は今年また新たに削られ美しくなりました。
今年も多くの担ぎ手が参加し、上一乗寺の北地区、南地区、中地区を巡行します。

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神幸列の先頭を、京都市無形民俗文化財の指定を受ける八大神社の剣鉾差しが巡行します。剣鉾は、京都の御霊信仰・天王信仰系統の神社に多く分布する祭具であり、御神輿の通る順路の悪霊を祓い鎮めるという意味があります。八大神社には、神社所有の「菊鉾」「龍(りょう)鉾」「柏鉾」の三基の剣鉾があり、全ての剣鉾が大祭に巡行します。
また、小学校高学年の子供達による子供剣鉾も、祭礼前に剣鉾差しの方々の指導による稽古が行われ、その成果を発揮すべく巡行路を元気に進みます。

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素晴らしいお天気のもと比叡山を望む巡行路を三基の剣鉾が進みます。剣鉾差しの稽古は、冬期を除き年間を通じ毎月2回、大祭の前は10日間程毎晩行われ、高度な技術の保ち、またその継承がなされます。
今年は宮座の長である督殿(こどの)の自宅前まで神輿が巡行する為、剣鉾によってその巡行路を祓い清められ、また督殿宅の前では見事な剣鉾差しが披露されました。

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踊子の男児は、五色の色紙で作られたサンヨレ箒(ほうき)を持ち、上下に揺り立てながら、「サンヨーレ、サンヨーレ」の大きな掛け声と共に、巡行路を練り歩きます。稚児の女児は冠、着物に袴を着用し、手に五色の紙の付いた榊の小枝を持って巡行します。
何れも小学校一年生がこの役を行い、地域の方々や保護者の皆さんの助けにより元気に歩きます。

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子供神輿もたくさんの子供達によってロープが引かれ、賑やかに楽しく進みます。太鼓と鉦を任された子供達はお祭りを盛り上げるべく、大きな声を出しながら、一生懸命太鼓と鉦を奏します。PTA地域委員会と子供神輿奉賛会の皆さんの取り仕切りにより子供達の安全でスムーズな巡行が執り行われます。

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剣鉾は一基に4名の鉾差しが付き交代しながら差し、卓越した技術で剣(まねき)を見事に前後に大きく動かし、美しい鈴(りん)の音を響かせます。白川通には横切る電線が少ない為、新緑の美しい道中を途切れずに剣鉾差しが行われます。

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大人神輿は神輿奉賛会役員が担ぎ手を取り仕切り、一致団結して力強く勇ましく進みます。今年も台車を入れること無く、全て道中を担いで見事に巡行しました。巡行路の交通整理と安全確保の為、多くの警察官の方々に毎年ご協力いただいております。

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北薬師堂、南薬師堂、釈迦堂では、それぞれ地区の係の方にご接待をいただきます。そして、宮司、宮座督殿・準列・御供師、総代、区民会長、巴会会員が並び拝礼が執り行われます。この神事が執り行われている時間に、宮座下座による奉幣太鼓・鉦の奉納が行われます。

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神幸列が神社に到着します。三基の剣鉾は最後に境内を東西に往復し差され、子供神輿、大人神輿も急坂を最後の力を振り絞って神社に還御します。お天気にも恵まれ、平成28年の大祭が多くの皆さんのご協力によりめでたく納められました。