平成27年5月5日 上一乗寺 氏子祭(神幸祭)

氏子・宮座に伝承された古式に則って、上一乗寺地区の氏子祭が5月5日の午後に執り行われました。
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やぐらに見送り旗が掛けられ、三基の剣鉾、子供剣鉾、社旗も飾られ、大祭のはじまりを待ちます。
そして、境内に参加者と見物人で賑わう中、神輿担ぎの有志による「鐶まわし」が到着します。

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大祭のはじまりの儀式である奉幣式が御本殿内で執り行われ剣鉾差しによる給仕がなされます。御本殿の正面の外側では、この晴れの舞台の為日々稽古が重ねられた、宮座下座による奉幣太鼓、鉦の奉納が力強く執り行われます。

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神事列書が読み上げられ、社旗に続き、三基の剣鉾が順番に出発します。差し手の卓越した剣鉾差しの技に多くの拍手が起こります。
祇園祭の山鉾と同じ祇園御霊会を起源する剣鉾は、御神輿の巡行の先導役を務め、巡行路の悪霊を鎮める役割を担います。

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踊り子と稚児の列、また子供神輿も、元気に出発します。

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そして最後に、最も重要な伝統の八角の大人神輿が境内で威勢良く担ぎ動かされ力強く巡行路に向かいます。

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大人神輿と共に宮座による太鼓と鉦が巡行し、道中はサンヨウレが奏され、御神輿が激しく担ぎ動かされる時には太鼓と鉦も力強く連打されます。御神輿は慎重に二の鳥居をくぐり、勇壮に進みます。

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剣鉾は一基に4名の鉾差しが付き、細い道中また個人のお家の前でも交代しながら差し、剣(まねき)を見事に前後に大きく動かし、美しい鈴(りん)の音を響かせます。

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子供神輿もたくさんの子供達によってロープが引かれ、賑やかに楽しく進みます。太鼓と鉦を任された子供達はお祭りを盛り上げるべく、大きな声を出しながら、一生懸命太鼓と鉦を奏します。

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参加者の中で一番の年少である小学校1年生が、サンヨレ箒を持った踊子と、美しい衣装を着け冠を被る稚児の役割を担います。世話役の大人や保護者に見守られ、長い巡行路をみんなで頑張って進みます。

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八大神社の祭礼で最も多くのカメラを向けられるのが、古来から長年に渡り途切れず執り行われ京都市無形文化財にも指定されている剣鉾差しです。

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年間を通じた稽古で剣鉾差しの技術の継承がなされ、非常に高い技量により素晴らしい剣鉾差しが行われます。小学校高学年の子供達が祭礼前に鉾差しの皆さんの指導のもと稽古し、祭礼当時には子供剣鉾も巡行します。

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大人神輿奉賛会役員が担ぎ手を取り仕切り、伝統の大きな御神輿が比叡山を望む一乗寺の街道を勇ましく進みます。白川通の交差点では力強い差し上げも行われます。

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白川通を進むサンヨレの踊子と子供神輿。巡行も後半に入りました。踊子は「サンヨレ!サンヨレ!」という掛け声を掛けながら五色の紙で作られたサンヨレ箒を上下に揺らし元気に進みますが、これはお祭りの囃し言葉で、祝福する意味であるとともに「さあやれ、さあやれ」と催促し、参加者をあおりたてる言葉であるともいわれます。山の神を祀る風習の名残とも考えられ、上賀茂神社でも「さんやれ祭」という祭事が行われ、一乗寺と隣接する鷺森神社の大祭もサンヨレ祭と呼ばれているようです。

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新緑の美しい白川通を神輿担きが一致団結して力強く勇ましく進みます。今年も大人神輿は台車を入れること無く、全て道中を担いで見事に巡行しました。

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釈迦堂で宮司以下宮座、総代、巴会会員等が拝礼を行っている時間に、御旅所の一つである下り松一の鳥居では、宮座下座による奉幣太鼓鉦が執り行われます。主に来年の奉幣式本番の奉納を行う人員が、本番より少し短い時間の奉幣太鼓鉦を披露します。剣鉾も夕日を受けながら神社に向かって最後の道中を進みます。

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神幸列が神社に到着します。三基の剣鉾は最後に境内を東西に往復し差され、子供神輿、大人神輿も急坂を最後の力を振り絞って神社に還御します。お天気にも恵まれ、平成27年の大祭が多くの皆さんのご協力によりめでたく納められました。