平成26年5月5日 上一乗寺 氏子祭(神幸祭)

氏子・宮座に伝承された古式に則って、上一乗寺地区の氏子祭が5月5日の午後に執り行われました。

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下り松一ノ鳥居より出発した神輿奉賛会役員を中心とした「鐶まわし」が神社に到着し、その後、午後0時半より祭礼のはじまりの儀式である奉幣式がご本殿で執り行われます。


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式典では、鉾差し二名が作法に則って、御神酒とおこしを参列者に順番に配します。そしてその間、宮座の下座による、奉幣太鼓・鉦(かね)の奉納が執り行われ、鉦・太鼓が調子を合わせて連打されます。
雨天の為テントが張られた状況で執り行われましたが、今年も熱心な稽古の成果が発揮され、すばらしい奉納となりました。


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宮座行列係により神事列書に沿って神幸列が読み上げられ、いよいよ大祭が始まります。
境内に多数の参加者が溢れる中、社旗に続いて三基の剣鉾が先頭で出発し、前駆準列(さきがけじゅんれつ)、御榊、督殿(こどの)、御幣、唐櫃(からひつ)、子供鉾、踊子・稚児、子供鉦、子供神輿、奉幣係と続き、最後に伝統の八角の大人神輿が勇ましく担ぎ上げられ出発し、宮司、氏子会総代、巴会会員、区民会会長が続きます。
神幸列はまず、はじめの御旅所である北の薬師堂に向かって巡行します。


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京都市無形民俗文化財の指定を受ける八大神社の剣鉾差しが一乗寺の旧街道を巡行します。
剣鉾は、京都の御霊信仰・天王信仰系統の神社に多く分布する祭具であり、御神輿の通る巡行路の悪霊を祓い鎮めるという意味があります。八大神社の剣鉾は、壱番鉾「菊鉾」、貮番鉾「龍(りょう)鉾」、参番鉾「柏鉾」の順番で大祭を巡行します。


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踊子の一年生の男児は、五色の色紙で作られたサンヨレ箒(ほうき)を持ち、上下に揺り立てながら、「サンヨーレ、サンヨーレ」の大きな掛け声と共に、巡行路を練り歩きます。稚児の一年生の女児は冠、着物に袴を着用し、手に五色の紙の付いた榊の小枝を持って巡行します。
「サンヨレ」とは、祭りのなかの囃し言葉で、祝福する意味であるとも「さあやれ、さあやれ」と催促し、あふりたてる言葉であるともいわれています。また、近隣の修学院地区等の祭礼でも同じような巡行が見られ、上賀茂神社の「さんやれ祭」との関連も考えられます。



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片側二車線の白川通りも巡行路であり、一車線にまとまり神幸列が進みます。
三本の剣鉾は、剣鉾差しの皆さんの、年間を通じた稽古による卓越した技術によって見事に差され、
沿道からの喝采を受けます。
子供神輿も、たくさんの子供たちが力を合わせて頑張り、時折降る雨のなか元気に楽しく進みました。子供神輿奉賛会の皆さんや、PTA地域委員の皆さんに、多大なご協力を毎年いただいています。


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小学校高学年の子供達による子供剣鉾も、祭礼前に剣鉾差しの先生方の指導のもと熱心に練習した成果を発揮し、長い巡行路を元気に立派に進みました。
剣鉾は一本の鉾に四人の剣鉾差しの方々がつき、そのチームワークで、電線などを避ける為の上げ下ろしを繰り返し、交代で差され進みます。


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巡行路の北の薬師堂、南の薬師堂、釈迦堂では、神事が執り行われ、宮司以下、督殿、準列、御供師、氏子会総代、巴会会員、区民会会長が参列します。それぞれの場所で拝礼が執り行われた後、北、南、中の各地区のご担当の方々による御接待を行って頂きます。


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各所を巡行した神幸列と御神輿が、午後4時頃に下り松一ノ鳥居神社を通り、お祭りは終盤を迎えます。
巡行中、宮座下座により太鼓と鉦が奏され、神輿の巡行ならびに神幸列を大いに盛り上げます。
八大神社神輿奉賛会の役員の取り仕切りのもと、数多くの担ぎ手の皆さんが力を合わせ巡行した大人神輿も一ノ鳥居境内で力強く高らかに差し上げられます。


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上一乗寺の各地区を巡行した御神輿は、最後に厳しい坂を熱い担ぎ手の皆さんが力を合わせ登り神社に還り、境内でも最後の力を振り絞り、勇ましく担ぎ動かされた後、御本殿の前に安置されます。そして最後に、御神体を御本殿にお戻しして、本年の大祭がめでたくお納めされました。