平成25年5月5日 上一乗寺 氏子祭(神幸祭)

氏子・宮座に伝承された古式に則って、上一乗寺地区の氏子祭が5月5日の午後に執り行われました。
※各写真画像は、クリックすると大きく表示されます。


kamiichi_ujikosai_h250505_01.jpg kamiichi_ujikosai_h250505_02.jpg
今年は神社御本殿にて奉幣式が執り行われ、神社より神幸列が出発する為、三本の剣鉾と、大きな見送り旗が、晴天で新緑の美しい神社境内に立てられました。
奉幣式に先立ち、大人神輿奉賛会役員を中心とする有志によって、神輿に取り付ける鳴り鐶(かん)を両手に高く持ち上げ、鳴らしながら進む「鐶まわし」が、正午頃より下り松一ノ鳥居より出発し、神社に向かう道中で行われました。


kamiichi_ujikosai_h250505_03.jpg kamiichi_ujikosai_h250505_04.jpg
午後12時半より、神社御本殿において奉幣式が執り行われました。昭和30年頃まで宮座準列(上座二番上)宅で行われていた式典を、個人負担軽減の為、集会所で行うかたちに改革され、現在に至っていましたが、今年はそれを見直し、この重要で厳粛な神事を、氏子ならびにその他より多くの方々に観て頂く事を主題に、神社御本殿にて執り行う事となりました。
式典は、ベテラン剣鉾差し二名の給仕により滞りなく執り行われ、宮座下座による奉幣鉦太鼓の奉納も、熱心な稽古の成果が発揮され、立派にお納められました。


kamiichi_ujikosai_h250505_05.jpg kamiichi_ujikosai_h250505_06.jpg
神事列書に沿って神幸列が読み上げられ、いよいよ大祭が始まります。
神幸列の先頭を、京都市無形民俗文化財の指定を受ける八大神社の剣鉾差しが巡行します。剣鉾は、京都の御霊信仰・天王信仰系統の神社に多く分布する祭具であり、御神輿の通る順路の悪霊を祓い鎮めるという意味があります。八大神社には、神社所有の「菊鉾」「龍(りょう)鉾」「柏鉾」の三本の剣鉾があり、全ての剣鉾が大祭に巡行します。
また、小学校高学年の子供達による子供剣鉾も、今年大幅に修繕行い新調され、二本の美しい錺の鉾が、元気に立派に巡行しました。


kamiichi_ujikosai_h250505_07.jpg kamiichi_ujikosai_h250505_08.jpg
踊子の男児は、五色の色紙で作られたサンヨレ箒(ほうき)を持ち、上下に揺り立てながら、「サンヨーレ、サンヨーレ」の大きな掛け声と共に、巡行路を練り歩きます。稚児の女児は冠、着物に袴を着用し、手に五色の紙の付いた榊の小枝を持って巡行します。
何れも小学校一年生がこの役を行いますが、地域の大人の係りの方々や保護者の皆さんの助けにより、みんな元気に最後まで歩くことができました。


kamiichi_ujikosai_h250505_09.jpg kamiichi_ujikosai_h250505_10.jpg
たくさんの子供たちが力を合わせて頑張り、子供神輿も比叡山を望む快晴の巡行路を、元気に楽しく進みました。子供神輿の安全でスムーズな巡行の為に、子供神輿奉賛会の皆さんや、PTA地域委員の皆さんに、多大なご協力を毎年いただいています。
そして、昨年白棒(担ぎ棒)が太く長く美しく新調されより立派になった、伝統の八角の大人神輿は、大人神輿奉賛会を中心とした、屈強な大人達によって担がれ、今年もしっかりと巡行しました。


kamiichi_ujikosai_h250505_11.jpg kamiichi_ujikosai_h250505_12.jpg
北薬師堂、下り松、白川通、南薬師堂、など上一乗寺の各所を巡行した神幸列と御神輿が、午後4時頃に下り松一ノ鳥居神社を通り、お祭りは終盤を迎えます。
巡行中、宮座下座により太鼓と鉦が奏され、神輿の巡行ならびに神幸列を大いに盛り上げます。欠員のあった宮座には、今年新たに五名の入座があり、その古くから伝統が今後も継承され、また発展していく様、大いに期待されます。


kamiichi_ujikosai_h250505_13.jpg kamiichi_ujikosai_h250505_14.jpg
神社境内に戻った三本の剣鉾は、剣鉾差しの皆さんの、年間を通じた稽古による卓越した技術によって見事に差され、その剣先と錺は夕日を浴びて大変美しく観えました。
大人神輿奉賛会の役員の取り仕切りのもと、数多くの担ぎ手の皆さんが力を合わせ巡行した大人神輿は、最後に神社境内でも勇ましく担ぎ動かされ、御本殿の前に安置されます。そして最後に、御神体が御本殿に戻され、全ての祭事が無事めでたくお納めされました。