平成24年5月5日 上一乗寺 氏子祭(神幸祭)

氏子・宮座に伝承された古式に則って、上一乗寺地区の氏子祭が5月5日の午後に執り行われました。
※各写真画像は、クリックすると大きく表示されます。


ujikosai_kamiichi_h240505_01.jpg ujikosai_kamiichi_h240505_02.jpg
午後12時半より、上一乗寺集会所にて、祭礼のはじまりの儀式である奉幣式(ほうへいしき)が執り行われます。
式典では、鉾差し二名が作法に則って、御神酒とおこしを参列者に配します。そしてその間、宮座の下座による、奉幣太鼓・鉦(かね)の奉納が執り行われます。始めは緩く徐々に合間をつめて速くなり、鉦・太鼓が調子を合わせて連打されます。今年も熱心な稽古の成果が発揮され、すばらしい太鼓と鉦の奉納が行われました。


ujikosai_kamiichi_h240505_03.jpg ujikosai_kamiichi_h240505_04.jpg
奉幣式の後、宮座の上座座員により、神幸列の役割順番が記載された神事列書が読み上げられて、祭礼の参加者が順番に神社に向かい、上一乗寺の大祭が開始されます。
神社からは、社旗に続いて三基の剣鉾が先頭で出発し、準列、御榊、督殿(こどの)、御幣、唐櫃(からひつ)、子供鉾、踊子・稚児、子供太鼓・鉦、子供神輿、奉幣係と続き、最後に伝統の八角の大人神輿が勇ましく担ぎ上げられ出発し、宮司、氏子会総代、巴会、区民会会長が続きます。


ujikosai_kamiichi_h240505_05.jpg ujikosai_kamiichi_h240505_06.jpg
大人神輿奉賛会役員を中心に構成された多くの担ぎ手の皆さんにより、大人神輿は力強く担がれ、巡行路を進み、要所要所で高らかに差し上げられます。宮座座員及び奉賛会有志によって奉納された新しい白棒(担ぎ棒)が、今年ついに完成しました。太く長く美しくなり、立派な鳴鐶(なりかん)の付いた新しい白棒が、麻縄でしっかりと括られ、御神輿が、より一層勇壮で立派なものとなりました。


ujikosai_kamiichi_h240505_07.jpg ujikosai_kamiichi_h240505_08.jpg


京都市無形民俗文化財の指定を受ける八大神社の剣鉾差しが、神幸列の先頭を巡行します。剣鉾は、京都の御霊信仰・天王信仰系統の神社に多く分布する祭具であり、御神輿の通る順路の悪霊を祓い鎮めるという意味があります。八大神社には、神社所有の「菊鉾」「龍(りょう)鉾」「柏鉾」の三本の剣鉾があり、全ての剣鉾が大祭に巡行します。
また、小学校高学年の子供達も、祭礼前に剣鉾差しの先生方の指導のもと、熱心に練習し、祭礼当日は、立派な小型の剣鉾を交代で差し、元気に巡行路を進みます。


ujikosai_kamiichi_h240505_09.jpg ujikosai_kamiichi_h240505_10.jpg
五色の紙で造られたサンヨレ箒(ほうき)を持った、踊子の男の子(小学1年生)と、綺麗な衣装に冠を付け、薄っすらとお化粧をした、稚児の女の子(小学1年生)が、長い巡行路を楽しく元気に歩きます。踊子と稚児は、この地域に住む1年生以外にも、ご両親の実家が上一乗寺にある子供などの参加もあり、今年もたくさんの可愛い子供達が、大人に見守られながら、賑やかに道中を進みました。


ujikosai_kamiichi_h240505_11.jpg ujikosai_kamiichi_h240505_12.jpg
たくさんの子供たちが力を合わせて頑張り、子供神輿も最後まで巡行させる事ができました。子供神輿の安全でスムーズな巡行の為に、子供神輿奉賛会の皆さんや、PTA地域委員の皆さんに、多大なご協力を毎年いただいています。
宮座下座の奉幣太鼓、鉦の奉納は、奉幣式本番以外に、北薬師堂、南薬師堂、下り松一ノ鳥居でも執り行われ、各所で見物の皆さんから、大きな拍手を頂きます。また、宮座下座の奉幣係は、道中の要所要所で大人神輿が激しく担ぎ動かされる際に、鉦と太鼓を連打するなど、大祭を大いに盛り上げる役割をはたします。


ujikosai_kamiichi_h240505_13.jpg ujikosai_kamiichi_h240505_14.jpg


年間を通じた稽古で技術を磨かれている剣鉾差しの皆さんが、洗練された技で、剣(まねき)を前後に振り、鈴(りん)を左右に八の字型に振り棹に押し当て、冴えた高く美しい音を発しながら、力強く最後まで道中を進みます。
上一乗寺の各地区を巡行した御神輿は神社に還り、、境内でも担ぎ手が最後の力を振り絞り、勇ましく担ぎ動かされた後、御本殿の前に安置されます。そして最後に、御神体を御本殿にお戻しして、本年の大祭がめでたくお納めされました。