八朔祭(お千度)・鉄扇音頭 八月三十一日

「八朔」とは八月の朔日=一日(ついたち)のことで、陰暦の八月一日すなわち現在の九月一日前後に行われる祭を「八朔祭」と呼んでいます。
この時期は穀物の収穫期にあたるため、氏神に五穀の豊饒や家内安全などを祈願したことが八朔祭の由来です。八大神社では、八朔祭は夜の八時ごろから始められます。本殿での神事の後にお千度が行われ、参集所にて直会をした後、神社境内で一乗寺に伝承される鉄扇音頭が奉納されます。

「お千度」
本来は神社本殿に「千度」(千回)のお詣りをするお千度参りでしたが、現在は簡略化されて三周を千周と見立てています。五穀豊穣や家内安全を祈願して、行灯を持った宮座、参列者、鉄扇音頭の踊りこ・音頭取(おんどとり:歌を歌う人)が本殿の周囲を三周します。

「鉄扇音頭」
一乗寺に伝承される踊りで、昭和の初めにいったん途絶えたこともありましたが、現在は保存会も結成され復興、継承されています。やぐらが組まれますが、太鼓などの楽器はありません。素朴で民衆的な歌に合わせてやぐらの周りを踊りながら回ります。節はゆったりとしたもので、踊りは「盆踊り」に似ています。

鉄扇吾妻みやげ鉄扇音頭の歌詞「吾妻みやげ」の一部。歌い手は口承によりずっと歌い継いでいます。