平成22年4月4日 遷御祭(宮座督殿渡し)

八大神社の宮座三十二名の最高責任者である督殿(こどの)の引継ぎの儀式である御鍵渡しが、神弓祭の最後に執り行われ、そしてその日の夜、新しい督殿家に神号軸(御分霊)・御神宝をお遷しする、大変重要な祭儀である、遷御祭(せんぎょさい)が厳かに執り行われます。



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午後8時、新督殿が宮司を迎えに来て、自宅まで案内し、新督殿宅のお祓いが執り行われます。
大祓詞(おおはらいことば)が奏上され、新督殿とご家族の皆さんにお祓いを受けて頂き、神号軸がお祀りされる床の間や、御神宝・掛軸と督殿の用具等が収められる「お棚」(神棚)などが、お祓いされます。


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午後9時より、旧督殿宅にて、新旧督殿と宮司・師匠・御供師二名、氏子総代三名の計九名が参加して、祭典が執行されます。
神床の御神前にて、修祓からはじまり、献饌、宮司の祝詞奏上、各参列者の拝礼、撤饌、と厳粛に、旧督殿宅での最後の神事が執り行われます。


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祭典の後、家の電灯が消され、堤燈の灯りだけに照らされるなか、神号軸が晒(さらし)に丁重に包まれ、御神宝と共に旧督殿宅から運び出されます。
御神宝は新督殿によって、二つの神号軸は御供師二名よって、それぞれ持たれ、新督殿宅に向かって進みます。師匠が先頭で堤燈を持ち、旧督殿がお祓いを行いながら低い警蹕(けいひつ)の声を響かせ続き、宮司、新督殿、御供師二名、氏子総代三名が並び、ひっそりと静まった一乗寺の里をゆっくりと進みます。


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新督殿宅に到着し、暗闇の中、堤燈の灯りを頼りに、晒を外し箱から出された「八大神社」神号軸が、神床にお祀りされます。御神宝と、もう一つの神号軸は、新たに準備された天井のお棚に納められます。


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続いて、新督殿宅でのはじめての祭典が執り行われます。旧督殿宅での祭典と同様に、修祓からはじまり、献饌、宮司の祝詞奏上、と進み、宮司・旧督殿に続き、新督殿が一名で拝礼を行い、その後、各参列者が拝礼し、めでたく遷御の儀がお納めされました。
新督殿はこれから一年間、この御分霊がお祀りされたこの座敷で一人起居し、毎朝、氏子の弥栄と安泰を願って祝詞を奏上します。座敷の清掃等は督殿が一人で行い、この部屋への女性の立ち入りは禁じられています。