平成22年4月4日 神弓祭

午後二時より、神弓祭(しんきゅうさい:古式弓執神事)が執り行われました。
一般には歩射祭【ふしゃさい】とも言われ、神前で弓を引き的を射る神事で、全国各地の神社で行われているものです。
古来より弓矢は神聖で霊的威力を持つものとして信じられ、その力で邪気を祓ったり、農作物の収穫の吉凶を占う事を目的に、弓矢を射る神事が行われてきました。



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はじめに、御本殿にて祭典が執り行われます。氏子総代と宮座座員が参列し、本年度に弓執りの神事を行う座員二名が、正面の前列に着座します。ご神前には、御神扉の鍵、射られる矢、御神酒、膾(なます)が、お供えされます。


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御本殿での祭典に続き、境内広場にコの字型に参列者が着座し、古式弓執神事が執り行われます。はじめに、御神酒と膾が順番に配され、続いて弓執りを行う座員二名が、拝礼を行います。今年は、雲一つない大変良いお天気のもと、神事が行われました。


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弓執りの儀式を行う人は毎年一名ずつ変わり、三十二名で構成される八大神社宮座の、上座十六名うち、今年上座になる方(上から16番目)と、昨年上座になった方(上から15番目)によって行われます。この神事には、宮座座員の通過儀礼としての役割もあります。


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古式作法に則って、二人が呼吸を合わせ、歩を進め、弓を動かし構え、矢を放ち、矢を放った後それぞれが一旦下がり、その後また同調して進み、砂山の細木を取り、かざして的を睨む。
3月下旬から先輩から指導を受け、連日にわたり熱心に練習されてきた一連の動作が、見事に執り行われていきました。


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矢は、各人二本ずつ、三度にわたり放たれます。厳かな空気のなか儀式は進み、矢が放たれる瞬間には、張り詰めた緊張感が広がります。そして、参列者や見学者の視線を集める中、何本もの矢が、見事に的を射抜きました。


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矢がすべて放たれた後、二本の矢を手に持った状態で、砂山の横に置かれた鏑矢(かぶらや)を取る、古式作法に沿った動作が最後に行われ、弓執りの神事が見事に納められました。



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弓執りの神事がお納めされた後、宮座の最高責任者である督殿(こどの)の交代の儀式である、御神扉の「鍵渡し」が執り行われます。現督殿が神前から御神扉の鍵を運び新督殿に渡し、新督殿はそれを扇子で受けて、再び神前に運び、めでたく督殿の交代となりました。